沖縄の便利コトバ「だからよ」の5段活用法
こんにちは、沖縄で愛犬との旅を応援しています。
北海道出身、沖縄在住歴15年、なんとなく住みついた沖縄が好きになって、恩納村でペットと泊まれる宿をやっています、サーフサイドの佐藤裕介です。
ちなみに、愛犬がいなくても、犬好きならどなたでも大歓迎です。
「だからよ」は、沖縄特有の便利なコトバ。
「だからよ」とは?
「だからよ」は、いろんなシチュエーションで使われています。
あまりに高頻度で使われるもんで、沖縄に住み始めた当時は、その使い方に戸惑いました。
時には、「だからなんなのよ!?」って頭にくることも(笑)
でも、この「だからよ」に馴染めないと、沖縄で生活できないと言っても過言ではありません。
自分は、あまり沖縄のコトバを使いませんが、「だからよ」だけは結構使います。
そこで今日は、その意味と使用例を紹介したいと思います。
「だからよ」5段活用法
1、話題中止型
相手の質問をはぐらかし、逃れる際に使用される。
このパターンの際、「だからよ」以降に同じ話題を続けてはならない。
「だからよ」が出現した時点で、「この話は強制終了」という暗黙のルールがある。
【例文】
A:「お前、いつになったら結婚するの?」
B:「だからよ~」 (俺もそんなことは解っているから、聞くなよ)
2、驚異表明型
話し手以外の第三者に掛かるパターン。
話題に対する驚きを示すもの。
驚きの内容・程度に関しては問題にしない。
【例文】
A:「そういえば、○○のやつ結婚したんだって」
B:「だからよ~」(○○のやつ内緒にしやがって/○○がまさか結婚できるとは)
3、単純肯定型
話題をやんわりと肯定するパターン。
しかし、抑揚の加減を間違うと「不本意肯定型」の意味になってしまうことがある。
【例文】
A:「お前、結婚したんだって?」
B:「だからよ~」(そうなんだよ)
4、不本意肯定型
話題を肯定しつつも、それが本人の意思と反していることを明示するパターン。
「単純肯定型」と区別するのは、うちなーんちゅでないと難しいかも。
「だ」にアクセントを置き、「だっからよ~」と言えばなお良いでしょう。
【例文】
A:「お前、結婚したんだって?」
B:「だっからよ~」(そうなんだけど・・・)
※できちゃった婚の場合のこのパターンが多いかも
5、否定準備型
これからその話題について、否定的な意見を言うっていう前口上。
不本意でありつつ、肯定もしない、という微妙な立位置。
「だからよ」は「いいえ」には当たらず、あくまでも前口上であるということを理解するのが大切です。
【例文】
A:「どう?結婚生活は。うまくいってる?」
B:「だっからよ~」(それがさぁ・・・)
まとめ
ほかにも色んなパターンの「だからよ」があります。
完全な否定語として使われることもるし、もちろん、単に「because」にあたる「だから」もあります。
うちなーんちゅは、抑揚の微妙な加減によって、これらを完全に使い分けています。
ただし使い方を間違えると、空気の読めない人になってしまうので、ご注意を(笑)
そんなわけで、沖縄の便利コトバ「だからよ」の5段活用法のはなしでした。